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2007年12月26日

071124Live From OBLIVIONBALL@MAKUHARI / Underworld

  1. [music]

アンダーワールド / Traffic(2007/12/22)
Amazonランキング:126位
Amazonおすすめ度:

もう出た!
先日@ parallel minds: OBLIVION BALL@幕張メッセ行ってきました。で書いたように
実際にライブ行ってきたんですが
その模様をそのまま収録したライブ盤が出ました。

早速追体験してるわけなんですが、すごいなー。
"Glam Bucket"がこんなに破壊力のある曲だとは
正直アルバム聴いてた時点では全然気づいてませんでしたが
後半のバスドラの6連打連発のあたりではもうね、昇天ですよ。
ディストーションかかったギターリフも入ってくるし
ライブ盤聴いても同様。どこまでアゲるんですか!
これはヤバい曲だ。
一番好きになったかもしれない。
たぶんこの曲であげまくったおかげで
"Two Months Off"で爆発したんじゃないか。
というぐらい会場の盛り上がりが個人的には意外でしたが
ライブ盤聴きなおして思った。これは曲順がベスト。

最後のMoanerなんてなんだろなこれは。
会場が暗黒の狂気乱舞ですよ。
自分たちはatomじゃなくてbitなんじゃないか
って意味がわからんですけど
それぐらい脳にジャック刺された気分。

全編13曲2時間超
ミニマリズムとトリップ感とビートの海。
行った人も行ってない人も買っとくべきでしょう。

投稿者 kengochi : 15:00

リングノートとホワイトボード:一人ブレスト

  1. [communication]

このところアイデアの出し方/まとめ方について書いたエントリを
続けて目にすることがありました。
さらっと引用して紹介してみると

頭の中にあることを瞬間的に出せる訓練をしないとコンセプトもへったくれもない:DESIGN IT! w/LOVE

心の内と外側の世界は簡単には行き来できない。それが普通の人だから。

だとすれば、普通でない状態、簡単には行き来できない「心の内と外側の世界」を瞬間的につなげられる回路をもった状態にするには、なにがしかの訓練によってそれを身体に叩き込むしかありません。

MORI LOG ACADEMY: 本当に考えたの?

このまえ、雑誌のインタビューで、「タイトルをどうやって考えるのか?」と質問された。どうやって考えるのか、というようなことが言葉で「こんなふうです」と説明できるとはとても思えないが、「まあ、そうですね、3カ月くらいかけて、200や300の案を考えて、そこから絞り込みます」と答えたら、驚かれた。
 「考える」という言葉を非常に安易に使っている人が多いと思う。学生に「考えてきたか?」と尋ねると、「考えましたが、ちょっと良い案を思いつかなくて」と言う。「じゃあ、悪い案を幾つか見せなさい」と言うと、きょとんとした顔で、「いえ、悪い案も思いついていません」と言う。「考えましたが、まだ、ちょっとまとまらなくて」と言うから、「では、まとまらないものを見せて下さい」と言っても、たいてい見せてもらえない。
 こういうのは、僕の場合「考えた」とはいわないのである。
(中略)
沢山の具体案を考えることは、無駄なようでけっして無駄ではない。採用されなかった案が、その人の将来の持ち駒になるからだ。

Fw:本当に考えたの?(それは「考えた」と言わない。):DESIGN IT! w/LOVE

「考える」ということは2段階で行う
つまり、「考える」ということには以下の2段階があるということです。

1. 小さなアウトプットを重ねて穴=自分が何がわかっていないかを可視化する
2. 問題が穴埋め問題に変換できたところで最終的な解決を導き出す


たいていの人は問題はこうやって2段階で「考える」のだということを知りません。それで一気に最終的な解決案を導き出そうとして「できません」なんて言う。でも、そんなのできるわけない。あの森博嗣さんだって小説のタイトルを「考える」のに「200や300の案を考えて、そこから絞り込みます」って言うんだからさ。

ダメなアウトプットを恥ずかしがって出そうとしないから何にも前に進まないんじゃないでしょうか? そういう人には「考える」って頭を使うことじゃなく手を使うことですよって言いたい。「考える」のは頭じゃなくて、目の前の紙と手の組み合わせなんだって。

fumi読む月日重ねつつ: アイデアとロジックは共存しない

企画に求められる能力について、3つあると指摘しています。それが、「アイデア」「ロジック」「取捨選択」です。しかも、これらの能力は、別々に発揮しなければならないと指摘しています。それぞれ「発散」「集約」「合理」。これらは同時に発揮させようとすると混乱してしまう。だから、時間を区切って作業する必要があると指摘しています。

サイボウズコミュニティ - 過去のエントリー - 【連載『知識創発のすすめ』】第 4 回 「発散&集約」

代表的な方法としてよく知られているのは「ブレーンストーミング(以下ブレスト)」である。テーマを設定し,人の意見を否定しない形でどんどんアイデアを出していく。この時に前回まで話したように,綿密なリサーチと仮説。そしてアイデアが生み出しやすい可視化ができていればブレストはさらにうまくいくことであろう。
(中略)
もちろん意見は全て全員で見られるようにホワイトボードなりに可視化する。

このような感じ。
これらを通じて流れているテーマは
・とりあえず頭の中から出して可視化すること
・可能な限りたくさん出すこと
・その後それを集めて、さらに取捨選択する
・そしてひとつの案にまとめていく
といった流れなのかなと。

そこで自分が普段やっていることを思い返すと
そこそこ理にかなったことをやっているんだなと
思い至ったので私の方法を紹介してみます。

20071220.jpg
このノートはいったい何かと言うと
私が今の会社に入った2004年4月から今日までに
使い続けてきたリングノート(A5)です。
今で11冊、だいたい4ヶ月で1冊ペース。
実際は前の会社のときから同じ大きさのノートを
使っていて、それも5,6冊は残っています。
たいていの手帳だとどうしてもサイズが小さすぎて
僕にはA5サイズぐらいが最低レベル。
最適なのは無印のリングノートで
理由としては罫線が目立たないこと。
罫線が濃いと、どうしてもその「整理しろ」という
アフォーダンスに負けてしまう気がして
手書きのよさである、図や矢印や○で囲う等々の
自由度を雰囲気として制限してしまう気がするのです。
濃い罫線はノイズでしかありません。
かといって真っ白だとそれはそれでカオスなので
無印リングノートレベルの薄いガイドが最適。

このノートに何を書いているかというと
・仕事上必要なメモ
・会議やうちあわせの議事録メモ
・移動中等に思いついたメモ
・読書中に思いついたメモ
・サービス等の仕様や概略の図
・カンファレンスやセミナーのメモ
等々

基本的に仕事に関係することならなんでも書いています。
昔はただそれだけで終わっていたのですが
最近はじめたのが一人ブレスト。
#一人合宿とも呼んでます。

大きなホワイトボードを使いたいので会議室にこもって
過去のノートをずっと読み返します。
テーマに関係あるところをずらずらと乱雑に
ホワイトボードに転記。
全部写し終わったところで、それらを眺めて
関係性を図示してみたり、赤や青で囲ってみたり
新たな思いつきを書いてみたりします。

と、その後またそれらをある程度系統立てて整理し
リングノートにまとめとしてメモしていくのです。

こういう行動を何度か繰り返していくことで
2年前の思いつきと昨日の思いつきがリンクしたり
3年前の雑なアイデアが、今日のコンセプトに発展したり
といったことが起こります。
という意味での一人ブレストです。
昨日の自分と今日の自分ですら別人ですからね。
2年前に思いつけることが、立場や状況の変わった今では
とてもじゃないけど思いつけなかったりします。
人間はリニアに進歩しているわけではなくて
ある面では退化していたり、麻痺したりするものです。

こういう行動を繰り返し繰り返し行うことで
アイデアをコンセプトといえるような形に
まとめることができるんじゃないかと思います。

頭にぽっと浮かんだ思いつきの時点で
誰もが納得できるようなロジックを備えていることなんて
正直相当稀な話だと思うんですよね。
そういうこともあって、この一人ブレストはけっこう
役に立ちますし、お勧めしたいところです。
ただ、そのためには日々のメモが必要なんですが
メモでも走り書きでも一言でも愚痴でも
なんでも頭の外に出しておけば
違うコンテキストで眺めたときに
インスパイアされることもあると思いますよ。
外に出さない思いつきは腐って流れていくだけです。

前の会社から通算して7年ぐらい続けている習慣なので
ノートがないと不安なぐらいですが
その場合は携帯で自分宛にメールしたりもします。
でも、携帯だと思いつきの速度にタイプが追いつかないので
手書きがベストですね。

そういう意味でtumblrで言葉の断片をpostしていくのも
僕にとってはリングノートに近い行動パターンだと感じていますが
SBMやtumblrをここにどう絡めて行くかは今後の課題だと思っています。

投稿者 kengochi : 01:30

2007年12月25日

TitanURL.com

  1. [neta]
TitanURL.com - lengthen that short URL into a Titan URL

This service makes already cryptic URLs even more cryptic! Wondering what good it would do? That is up to you. Let's make a URL even more cryptic by entering it in the form below!

TinyURLの逆版。
意味なさ過ぎてウケる。
暗号化できますよ!ということですけど
文字数ここまで増やさなくてもw

ちなみにこのブログのドメイン
http://parallelminds.jp/
をTitanURLしてみると
24文字が2008文字になった。


titanurl.gif

投稿者 kengochi : 01:38

2007年12月24日

デジタルデータも良し悪し

  1. [information]
身辺メモ: Googleのバックアップは誰が取るのだろう。

何となく、記録がデジタルになったことで、その記録が「メディアの物体的制約」から逃れたような気がしていたからじゃないかと思う。

この一文にはまったく同感で同時にはっとさせられた。
実際デジタルでありつつ可搬性の悪いデータというのが
うちにもけっこう沢山ある。

昔Macでバックアップ用途に使っていたZipディスクが30枚ぐらいあるが
そもそもZipドライブがSCSI接続というところからして
今時点でどうするんだよという「物理的」な障壁がある。
OSやファイルシステムやファイル形式等々は
まだソフトウェアで解決する方法が無いではないだろうけど
こうしたレガシーな物理インターフェイスが障壁になると
あっさりと隔絶されたエリアのデータになってしまう。

現状そこまでの問題ではないにしても
自宅で使っているHDDレコーダーが
DVD-Rをちゃんと認識しなくなってしまったせいで
録画データを外に出せなくなってしまった。
一応ネットワーク経由でPCに吸出しも可能なはずだが
家庭内で別のネットワークに存在していることもあり
さくっとコピーすることができない状況。
引越し前はDVD-Rにもきちんと焼けたし
同一ネットワークにあるPCに普通にコピーできたが
その両方の道が絶たれた状況では
ものすごく使い勝手の悪いデータになってしまった。

会社でもペーパーレスとは言い難い状況だし
そもそもペーパーレスって効率いいのか?
というと判断の難しいところ。
デジタルデータも良し悪しだなぁと思う昨今です。

投稿者 kengochi : 22:34

2007年12月21日

第2回「エンタ!検定」

  1. [neta]
エンタ検定 日経BP社

「エンタ!検定」は、日経エンタテインメント!編集部が提供するエンタ情報速習プログラムです。映画・テレビ・音楽・CM・書籍の5つのジャンルに関する合計100問に答えると、あなたの得意分野と不得意分野が一目瞭然。復習を繰り返して、最強のエンタ通を目指してください。

というのがあったので普通にやってみましたところ

---
+++ 第2回「エンタ!検定」 成績発表 +++

あなたの総合得点は78点  全国平均 66点

全国順位(2007/12/21 01:53:29現在)
264位(1272人中)

--ジャンル別得点表--------------------------
            0_________50__________100%
映画           ■■■■■■■■■■■■■■■■
テレビ          ■■■■■■■■■■■■■■■
音楽           ■■■■■■■■■■■■■
CM           ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
書籍           ■■■■■■■■■■■■
------------------------------------

--講評--------------------------------
あなたは「エンタの玄人」
あなたは自分なりのエンタテインメントの楽しみ方を知っているマイペースタイプ。でも、食わず嫌いはよくありません。今回の検定でスコアが低かった不得意ジャンルを克服すると、新たな出会いが待っているかも!?
------------------------------------
第2回「エンタ!検定」実施中!
http://ent.nikkeibp.co.jp/ent/kentei/

---

だとさ。
音楽もオリコンチャート的なものは
けっこう疎くなっちゃってるなぁ。
あと、ベストセラー関係もまったく読んでない。
ふーむ。

投稿者 kengochi : 01:54

2007年12月20日

hetemlの2周年キャンペーン

  1. [web]
heteml_campaign.png

heteml レンタルサーバー - Happy 2nd Anniversary.

カバのレンタルサーバーでお馴染みhetemlでキャンペーン中。
初期費用3.950円が無料なのでお得ですね
というかいつのまにマルチドメイン10個とか
DB10個とかになってるんだ!
びっくりした!

投稿者 kengochi : 18:58

2007年12月19日

adidasのサンダル

  1. [gadget]

/ adidas(アディダス)
Amazonランキング:6位
Amazonおすすめ度:
便利。服に合わせやすい。
サイズのチョイスが鍵?
快適な使い心地

これまで会社では靴からサンダルにはきかえていたのですが
そろそろ新しいのを買おうかなと思いつつamazonをうろうろしていたら
上のようなのを見つけました。
スーパースターのデザインを下敷きに踵部分の無いサンダル的な靴。
普通にズボンをはいた状態で前から見れば靴と変わらないのですが
後ろからみると、あれ?これスリッパ?みたいな。
サンダル特有のちょっとだらっとした雰囲気も出さずにすむし
パッと見普通のスニーカーなので非常に使い勝手がいいです。
いい買い物をしました!

投稿者 kengochi : 14:27

2007年12月17日

DESIGN IT!行ってきました。

  1. [design]
DESIGN IT!

コンテンツとユーザーインターフェースをマネージする。

先週になりますが12月11日[火], 12日[水]の二日間
東京ステーションコンファレンスで行われた
DESIGN IT!に行ってきました。

一番面白かったのは
インフィールドデザインの佐々木さんのトラック
「デザインをマネージするのは誰か?
 企業におけるデザインマネジメントのさまざまな視点」
でした。
ちょうどここ最近デザインマネジメントについていろいろ考え
方法論やアイデアについて試行錯誤しているところだったので
一般論として学べた部分もあり、自分の考えが間違っていなかった
という感想ももてたので、非常に意義深かったと思います。

以下メモ。

マネジメント=管理
ではなく、
マネジメント=運営
でもある。

■デザインの定義
予め定められた仕様に沿って
色彩や形状を製作する行為
 ↓
現状の課題を分析し、あるべき姿を抗争して
それを具体的なものやことによって実現する行為
 ↓
顕在化していない課題を掘り起こし
それに具体的なものやことで応えることにより
新たな価値を社会にもたらす行為

下に行くにしたがって広義のデザインになっている。

■デザインマネジメントの勘所3つ。
1)本質的な視点からの発想
 それを阻むものは見直す。
 社内プロトコルの再検証
 情報収集の仕方を再考
 既存の役割分担を疑う、超える
2)「専門家」のたこつぼから出る工夫を
 定期異動によるローテーションとインセンティブ
 報酬精度の魅力を増し、デザイン人材を流動化
 他部門との経験の共有化
 コミュニケーション力、人間力の強化
3)デザインの知恵を蓄積しよう
 アーカイブ作り(素材、サンプル、ノウハウ、タレント)
 社内用モックアップ、プロトタイプの外注禁止
 徒弟制度による暗黙知の継承 ルーム制、ユニット制

等など。

参考にします。

投稿者 kengochi : 02:21

2007年12月07日

「ANA Suica カード(仮)」誕生へ

  1. [marketing]
ANAわかりやすいニュース配信 JR東日本との提携を発表。「ANA Suica カード(仮)」誕生へ

今回の包括提携の柱は以下の4つとなります。
1.マイル&ポイント提携
2.カード提携
3.WEB提携
4.旅行会員提携

これはここ最近のマイル/ポイント、電子マネー周りでいえば
suica/pasmo並のニュースですね。
ANAマイルをSuicaにチャージできるとか
ANASuicaカードだと、skipもできるので
電車に乗って空港にいって、そのまま同じカードで搭乗できる
というまさに「これ一枚」の状態ができあがりますね。

ただ、suicaとedyの話は言及されていない
というかANASuicaカードにはEdyは非搭載
ということらしいので、そのあたりの提携関係も
複雑になってきました。

航空機と新幹線の競争関係に影響はあるのかとか
新幹線にのったらANAマイルがたまるといいなとか
今後も注目しておこうと思います。

投稿者 kengochi : 01:53

2007年12月02日

TENORI-ON 初音ミク BiND 元気ロケッツ x 武田双雲

  1. [event]
「新領域創造専攻 発足記念シンポジウム」 - 明治大学大学院 理工学研究科

パネル討論:ディジタルコンテンツの未来

このパネル討論では、ディジタルコンテンツ業界の風雲児とよばれる方々を一同に集め、今後の未来を占います。「初音ミク」の企画を行った佐々木渉氏、大活躍の若手書道家である武田双雲氏、誰でも簡単に高品質なウェブサイトが作れるソフト「BiND for WebLiFE*」をリリースした平野友康氏、「Rez」「ルミネス」等のゲームだけでなく「元気ロケッツ」のプロデュースも行っている水口哲也氏を招きます。

オーガナイザー:宮下 芳明(明治大学)
岩井俊雄(メディアアーティスト)
佐々木渉(「初音ミク」企画担当)
武田双雲(書道家)
平野友康(デジタルステージ)
水口哲也(「Rez」「元気ロケッツ」プロデューサー)

前半は一時間ぐらいをかけて岩井さんのライブ演奏とプレゼン
があったのですが、後半はさらに多様なパネリストを招いて
デジタルコンテンツの未来を占おうという趣向でした。
が、結論からいうとパネルディスカッションは全くありませんでした。
少し前に宮崎でみたパネルディスカッション
参考:
IVS (その2):創造型企業の挑戦
So-net blog:港区赤坂四畳半社長:IVS 二日目終了! 凄い連中はマジで本当にズバリ..
と同様に、まずはそれぞれの人々が何者であるかを説明
するだけで、実は十分にコンテンツになってしまうということもあり
今回も同じくそれぞれの方のプレゼンで2時間弱が終了しました。
時間配分がまずかったっちゃあまずかったんですけど
おそらく会場に集まっていた多くの人は初音ミクめあてだったので
佐々木さんのプレゼンがけっこう時間をとってたのも
そんなに悪くはなかったのかなとも思います。

個人的には初音ミク関連というよりは、平野さんや水口さんの話と
武田双雲さんがどう絡むのかというところに興味があったので
正直ちょっと残念でしたね。
またリベンジしたいというような話をみなさんされていたので
おそらく第二回もあるんでしょう。
その際は個々の紹介はLightningTalkでお願いします。

さて。
クリプトンの佐々木さんのプレゼンで興味深かったのは
ニコ動をにぎわせている初音ミク関連のMAD動画等々を
とても好ましく感じており、彼らの親近感を壊さない様に
といったところにかなり気を使ってるようでした。
商売っ気を出してしまってそっぽをむかれてしまっては
いけない、という気持ちがかなりあるようで
それはキャラクターそのものの盛り上がりについても
同様のことを感じているようでした。

武田双雲さん
あんなにしゃべりのたつ面白い人だとは知らなかった。
自分のことを「普通の兄ちゃん」と呼ぶ彼ですが
新しい人、古い人、いろんな人と一緒にやることを
本当に楽しんでいるんだなぁということを感じました。
「矢印描いてお金もらって申し訳ない」
とも(笑)

平野さんは仕事でお会いしてお話したこともあり
デジタルステージの理念や平野さんの考えなどは
かなり知っているつもりなのですが
やはりプレゼンがうまい。
スライドやムービーも美しい。
伊達に「デザイナーの考える未来をかたちにする」
をうたってないなぁと思いましたね。
でもたぶん平野さん、話し足りなかっただろうなぁ。

水口さんは、かなりかっこよかった。
理知的でかつ熱いものもあり
Rez、ルミネス、元気ロケッツにいたる
活動の奇跡が一本の線できれいにつながりました。
Rez買って久しぶりにやろう。
とりあえずそれからだな。

あと、今はもうちがいますが、過去にはセガにおられたわけで
そういう個人の作家性と企業としての商品/サービスのバランス
というところにも興味が。
例えば小島秀夫とコナミ、みたいな。

So-net blog:ねじれ帝国 in blog:ReZとオトッキーのお話
いろいろ調べていたら上の記事をみつけて
なんとなくシンクロニシティ。
実際水口さんは岩井さんのところをたずねて
長く話し込んだこともあるとのこと。
実際そうしてつながっているんですね。

前半後半ともかなり刺激的で面白いイベントでした。
是非パネルディスカッションはリベンジしてほしいと思います。

投稿者 kengochi : 23:29

TENORI-ON :ディジタルコンテンツの未来

  1. [event]

ディジタルコンテンツの未来:シンポジウム

「新領域創造専攻 発足記念シンポジウム」 - 明治大学大学院 理工学研究科

スペシャルトーク&ライブ

『メディアアーティスト岩井俊雄の到達点・21世紀の楽器 TENORI-ON』
メディアアート界の第一人者である岩井俊雄氏が、21世紀の楽器として提案する「TENORI-ON」。このスペシャルトーク&ライブでは、それまでの岩井氏の 軌跡をたどり、いかにTENORI-ONに集約されたかを語ります。

明治大学があたらしく大学院を創設するとのことで
その記念イベントとして行われたシンポジウムを見てきました。
明治大学のアカデミーホールは1200人ぐらい入るらしいので
かなり大きいホールなんですが、けっこう入ってた気がします。

前半の岩井さんのセッションでは最近イギリスで販売された
というTENORI-ONの実演と、TENORI-ONまでに至る活動の紹介がありました。

そもそもは紙のパンチ式のオルゴールから着想をえて
いわゆる楽譜は苦手であっても、何かしら音が
ビジュアライズされているものへの興味から
TENORI-ONにまで至る数々の作品が生まれたとのこと。
ファミコンのディスクシステムで販売されていたオトッキーも
岩井さんの作品だったとははじめて知りましたよ。
もう20年も前の作品なのですが、その頃からの
ある種一貫した流れというものを感じることができました。

その後、YAMAHAのMSXやワンダースワン等々のデバイスでも
いろいろな作品を発表しつつ「インターフェイスとしての楽器」
というところに行き着いたという話だった、と理解しました。
TENORI-ONもYAMAHAとの共同開発という形のようですが
名機DX-7をはじめとするシンセサイザー等々の「新しい楽器」も
ピアノやバイオリンやギターといった固有のインターフェイスを
生むにはいたらず、ピアノ式の鍵盤を使っていることをよしとせず
機能が外側に出ているものを目指して、今のTENORI-ONに
たどりついた、という話がとても興味深かったです。

楽器や演奏することの身体性に関わる部分ですし
ソフトウェアとしてのTENORI-ONだけであれば
PC用のソフトウェアでもゲームソフトでもいいわけですが
楽器としてMacBookを演奏するような状態よりも
テルミンのようなソフトとハードが一体となった「楽器」
を作っていかなくてはいけないのでは、という
使命感のようなものも感じました。
実演もやってくださったのですが見ていても面白かったです。
かなり欲しくなりました。
TENORI-ON (テノリオン) - 関心空間によると
英国で14万円強の価格で販売されているようです。
現在は英国でのみテストマーケティング中だそうですので
日本でも近いうちに販売が開始されるのではないかと思います。

英国では楽器屋さんではなくてレコード店等で販売されていて
それは「自分で表現したいけどツールが無い」人が沢山いるのでは
という仮説から、既にツールである楽器に興味がある人がくる
楽器店ではなく、音楽が好きな人が集まるレコード店で販売している
ということで、その話もとても興味深かったです。

後半のパネル討論については次のエントリーで書きます。

投稿者 kengochi : 23:08