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2007年12月02日

TENORI-ON 初音ミク BiND 元気ロケッツ x 武田双雲

[event]

「新領域創造専攻 発足記念シンポジウム」 - 明治大学大学院 理工学研究科

パネル討論:ディジタルコンテンツの未来

このパネル討論では、ディジタルコンテンツ業界の風雲児とよばれる方々を一同に集め、今後の未来を占います。「初音ミク」の企画を行った佐々木渉氏、大活躍の若手書道家である武田双雲氏、誰でも簡単に高品質なウェブサイトが作れるソフト「BiND for WebLiFE*」をリリースした平野友康氏、「Rez」「ルミネス」等のゲームだけでなく「元気ロケッツ」のプロデュースも行っている水口哲也氏を招きます。

オーガナイザー:宮下 芳明(明治大学)
岩井俊雄(メディアアーティスト)
佐々木渉(「初音ミク」企画担当)
武田双雲(書道家)
平野友康(デジタルステージ)
水口哲也(「Rez」「元気ロケッツ」プロデューサー)

前半は一時間ぐらいをかけて岩井さんのライブ演奏とプレゼン
があったのですが、後半はさらに多様なパネリストを招いて
デジタルコンテンツの未来を占おうという趣向でした。
が、結論からいうとパネルディスカッションは全くありませんでした。
少し前に宮崎でみたパネルディスカッション
参考:
IVS (その2):創造型企業の挑戦
So-net blog:港区赤坂四畳半社長:IVS 二日目終了! 凄い連中はマジで本当にズバリ..
と同様に、まずはそれぞれの人々が何者であるかを説明
するだけで、実は十分にコンテンツになってしまうということもあり
今回も同じくそれぞれの方のプレゼンで2時間弱が終了しました。
時間配分がまずかったっちゃあまずかったんですけど
おそらく会場に集まっていた多くの人は初音ミクめあてだったので
佐々木さんのプレゼンがけっこう時間をとってたのも
そんなに悪くはなかったのかなとも思います。

個人的には初音ミク関連というよりは、平野さんや水口さんの話と
武田双雲さんがどう絡むのかというところに興味があったので
正直ちょっと残念でしたね。
またリベンジしたいというような話をみなさんされていたので
おそらく第二回もあるんでしょう。
その際は個々の紹介はLightningTalkでお願いします。

さて。
クリプトンの佐々木さんのプレゼンで興味深かったのは
ニコ動をにぎわせている初音ミク関連のMAD動画等々を
とても好ましく感じており、彼らの親近感を壊さない様に
といったところにかなり気を使ってるようでした。
商売っ気を出してしまってそっぽをむかれてしまっては
いけない、という気持ちがかなりあるようで
それはキャラクターそのものの盛り上がりについても
同様のことを感じているようでした。

武田双雲さん
あんなにしゃべりのたつ面白い人だとは知らなかった。
自分のことを「普通の兄ちゃん」と呼ぶ彼ですが
新しい人、古い人、いろんな人と一緒にやることを
本当に楽しんでいるんだなぁということを感じました。
「矢印描いてお金もらって申し訳ない」
とも(笑)

平野さんは仕事でお会いしてお話したこともあり
デジタルステージの理念や平野さんの考えなどは
かなり知っているつもりなのですが
やはりプレゼンがうまい。
スライドやムービーも美しい。
伊達に「デザイナーの考える未来をかたちにする」
をうたってないなぁと思いましたね。
でもたぶん平野さん、話し足りなかっただろうなぁ。

水口さんは、かなりかっこよかった。
理知的でかつ熱いものもあり
Rez、ルミネス、元気ロケッツにいたる
活動の奇跡が一本の線できれいにつながりました。
Rez買って久しぶりにやろう。
とりあえずそれからだな。

あと、今はもうちがいますが、過去にはセガにおられたわけで
そういう個人の作家性と企業としての商品/サービスのバランス
というところにも興味が。
例えば小島秀夫とコナミ、みたいな。

So-net blog:ねじれ帝国 in blog:ReZとオトッキーのお話
いろいろ調べていたら上の記事をみつけて
なんとなくシンクロニシティ。
実際水口さんは岩井さんのところをたずねて
長く話し込んだこともあるとのこと。
実際そうしてつながっているんですね。

前半後半ともかなり刺激的で面白いイベントでした。
是非パネルディスカッションはリベンジしてほしいと思います。

投稿者 kengochi : 2007年12月02日 23:29