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2006年02月09日

想定外のつかわれ方

[music]

すべてトレードオフ:結城浩のはてな日記

「著作権者が作品の利用のされ方を限定するというのは、必ずしもよいことばかりではない。権利というものはそのことを分かった上で主張したほうが(著作者本人にとって)良い」だろうな、と考えました。クリエイティブ・コモンズのSome Rights Reserved.という言葉に通じる考え方だと思います。

#1 JASRACに著作権を預けた曲でも、作者が「不快」なら自由に差し止められる?
- diary.yuco.net (2006-02-07)

ここの話題について結城さんの考え。

余談に近い話題になるけど
音楽を音楽として単体で聞いたときの感覚と
何かしらの映像とあわさったときの感覚には
大きな違いが出てくる場合がある。
昔大好きだった「惑星ピスタチオ」という劇団の「Knife」
という芝居を見に行ったときに、テーマとしてつかわれていたのが
DeepForestの"Boheme"という曲だった。
#今同じ事をやるとJASRACの料金徴収対象になるんだろうな。
芝居のドラマツルギーと"Boheme"という曲が
異常なマッチングをしたために
感動が数倍にふくれあがった覚えがある。
芝居を見終わってすぐにHMVやタワレコのワールドミュージックコーナーにいって
店員に「〜な感じの曲なんですが」とか意味不明な説明をして
けっこうな枚数をはずれとしてつかみつつもなんとか手に入れた。
今でもDeepForestは好きなアーティストの1つだ。
きっと"Boheme"をラジオで聞いたり、誰かにCDを借りたり
という経路ではじめて出会っていたとすれば
そこまでの情熱をかけることもなかったと思う。
音楽の思わぬつかわれ方にはそういう幸福な出会いもある。

DJなんかも近いところがあると思う。
自分の思わぬ曲とつなげられることで
曲の魅力が増幅されたり、違った面が際立ったりする。


「しかし、想定以上のとてつもない利用シーンが広がる可能性もある。」
想定外のつかわれ方も必ずしも悪いものじゃない。
それは元の話題の主であるバンドもわかってるんだろうけど
コントロールしたいとなると「許可をとれ」ってことになる。
でも「許可が必用です」というものって
使う側にとってはコストがかかっちゃうんで
あんまりさわりたくなくなっちゃうんだよね。

財産権に関わらないところなら
緩くやってる方がいいことが多い気がする。

投稿者 kengochi : 2006年02月09日 10:25