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2006年01月07日

身障者用トイレのインターフェイス

[design]

先日京都に帰省した際に、京都駅ビルにあるホテルグランヴィアのトイレを利用した。
通常のトイレがあいにくいっぱいだったので、隣にある身障者用トイレを
使う事にしたのだが、ちょっと気になった事があった。
まず入り口には下のようなボタンがある。
wc1.jpg

【開】
【使用中】
【閉】
とあり、【開】を押すと自動ドアが開く。

中に入ると下のようなボタンがあった。
wc2.jpg

【開】
【閉】
の2つ。
もちろん【閉】を押せば自動ドアは閉まる。
しかしなんとなく違和感があった。

外から開ける事ができたりするんじゃないか、という不安。
もちろんそんなつくりのトイレは無いとは思うものの
「鍵が閉まっている」
ことがこちら側に明示されていない状況というのは
通常の動作と比べてやはり何か足りない感覚がある。

通常は
1「扉を閉める」
2「施錠する」
という2つの動作があり、施錠状態が確認できる。

しかも通常の場合
「扉」は手で開閉が可能なインターフェイスであり
「施錠」状態で開閉の可不可を手で確認できる。
しかしこのトイレの場合そもそも自動ドアであるため
開閉の可不可を確認する事ができない。
なにせ【開】を押せば開いてしまうのだから。

このトイレのインターフェイスでは上の1、2が【閉】
の1つに集約されてしまっている。
逆に【開】も1、2の反対の動作が集約されている。
実際は中から【閉】を押せば上の写真の真ん中にあるように
【使用中】が点灯し、【開】を押してもドアは開かないのだが
中に入ってしまえばそれもわからない。
中からも
「外には【使用中】ランプが灯る」
ことがわかれば受ける感覚も違うのになぁと思いつつ
そのトイレを後にした。


こちらに戻ってきてから新横浜の地下鉄トイレで
先日のことを思いだし、特に用はなかったが身障者トイレを
確認してみたところ、トイレの中に下のようなボタンがあった。
wc3.jpg

すばらしい。
トイレの中で「施錠中」の点灯が確認できる。
トイレの外にもおそらく「施錠中」が明示されているだろう
ということが外に出なくても想像できる。
おそらくこれで十分。


webアプリケーションのインターフェイスでも
こういう親切さ/不親切さには気をつけないといけないな。

投稿者 kengochi : 2006年01月07日 21:05