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2005年08月21日

モラルによる解決とアーキテクチャによる解決:市場・規範・法・コード

[communication]

[log]作る人と使う人 - B.M.F.Diary (2005-08-18)

「日本人はモラルの問題を、アーキテクチャーで解決して欲しがる」ことの是非について話題になった

思いつきの走り書き状態だけど
とりあえず書いておく。


コメント欄があるんだから何書いてもいいだろう。
というのはアーキテクチャーのみでの判断。
でも実際普段の生活ではアーキテクチャーのみで判断したりしないケースが多い。

例えば玄関口のインターフォンはアーキテクチャーとしては
「いつでも誰でも」押せる。
でも通常は夜中だったりすると押さない。
寝てるだろうな、という推測が働くし
相手がいやがるだろうなという判断をしている。

マスコミが芸能人の家とかに押し掛けてインターフォンでの回答を
要求する構図って、ブログのコメント欄にでも見られる光景だな。


昔ネットで知り合った人とfaxでやりとりをしたことがあって
あまり深く考えずに12時過ぎとかにfaxを送って怒られたことがあった。
うちの電話は夜中留守電にしていてfaxも自動受信だったことと
メールとあまり変わりない感覚で使っていたのだけど
相手の家では夜中でもベルがなるようになってた。

アーキテクチャーに沿って行動したけれど
モラルとしては違反していた。
モラルの前提となる共通理解がとれてなかったのが原因。

モラルに期待するにはまずは共通理解が必要。
で、共通理解が難しい場合や、モラルを重視しない人が多いようであれば
アーキテクチャーによる解決を求めるほうがいいのかな。

あと、web系ではアーキテクチャーによる解決が
比較的低コストでできるっていうところもあるかも。


これってレッシグのいう
「市場・規範・法・コード」ですね。
モラルは規範。コードはアーキテクチャーだし。
スパムに対して「市場でコストを高くする」に相当する仕掛けってないかな。
考えてみる価値ありそうだ。

投稿者 kengochi : 2005年08月21日 02:32